春原さんのC107同人誌『世紀末ビターエンド・アフター』メロンブックスにて購入。


1999年〜2003年を共に過ごしたマモル×コノハ。本作はそのゲームオーバー後を描く後日譚です。
マモルは優しくて、真面目で、責任感が強い。「幸せにする」と言いながらも、本当にそれでいいのかと考えてしまう。その誠実さが、逆に踏み出せない理由にもなっているのが切ないと感じました。
一方のコノハは、「待ってちゃダメだよ?」と背中を押す側。受け身ではなく、自分の人生を自分で選び取ろうとする強さが印象に残りました。
迷いを抱えたまま向き合う二人は、やがて言葉だけでなく身体でも確かめ合う。汗や吐息、押し付けられた体の重なりまで描かれ、単なる衝動ではなく「離れたくない」という感情が前面に出ているのが良かったです。
表紙ではコノハの指に光る指輪が箔押し加工になっており、物語の核心である「結婚」というテーマを象徴しているのも印象的でした。
角度によってきらりと反射するその演出が後半の展開と重なってくるようで、読む前から答えを置いているようでいながら、実際にそこへ辿り着くまでの過程が表紙から伝わってきました。
次の展開も楽しみに待ちたいと思います。